エロチャット

腹が減ってきた。
「それでさー」とモニタ越しのビデオチャットでは、ココちゃんが途切れることなく延々と話しかけてくる。
こっちは仕事から疲れて帰ってきて、とりあえずラーメンでも作って食うかと思っていたところにココちゃんから呼び出し。「今日学校でさー」と世間話をしてくる。僕は「そだねー」と大して面白くない話に頷きながら、空きっ腹を抱えていた。
ココちゃん自身は愉快な子で僕は大好きだ。彼女とエロチャットまでする仲になれたことはラッキーだったと思う。僕が関東、ココちゃんが九州なので会うことは叶わないが、それでもチャット越しとは言え、女の子とエロいことができるのは最高だ。だが、そのエロにたどり着くまでが長い。
センズリ鑑賞
エロチャットと空腹時のラーメンを比較すると、圧倒的にラーメンであることに異論は挟めまい。でも、そこが僕の弱いところ。ココちゃんが楽しそうに話をしているのに、その腰を折ってラーメンを作りに行くなんて僕にはできない。この流れでもう少ししたらエロチャットができるに違いない。そのためには、空腹時のラーメンを我慢するのもまた必要なことなのだろう。刹那的に考えれば、ラーメン>エロ。ただ、長い視野を持って状況を鑑みれば、エロ>ラーメンなのだ。
ココちゃんは、そんなにエロ大好きな女の子ではない。成り行きでエロになることはあって、エロ魔王の僕は何とかして流れをエロに持っていこうとするけど、ココちゃん自身は、誰かに自分のことを知ってもらいたいと言う自己アピールの強い「聞いてもらいたい女子」なのだ。僕もそれが嫌ではない。ただ、今はひたすらラーメンが食べたい。
やがて、ココちゃんが「なんだかお腹すいてきたなー」と言い出した。これはラッキーだ。お互い満腹になれば食欲も満たされて、向かう方向は性欲になるに違いない。僕は、今だ!とばかりに「ラーメン作ってきていい?」と彼女に聞いた。彼女の喋りに便乗させてもらったのだ。
すると、ココちゃんは「ラーメン!そう言えば、この間食べた博多ラーメンがチョー美味しくてさー!」と、そこから彼女によるラーメントークが始まった。僕はうんうん、それは美味しそうだねーと頷きながらも、実際にラーメンを食べられるまでに1時間かかったのであった。今日は残念ながらエロチャットなしだ。
オナニー鑑賞
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